
気の力
2008年2月7日 会代表:田中弘文
一挙手一投足もゆるがせない心の鍛錬が居合の本領である。
徒に刀を抜くことだけが居合と心得ることは大きな間違えであって、その技を使う心気を練り上げてその時、
その場に居合わすことが修業の目的である。
【居合の演武はすべて、充実した気勢、正確な刀法、適法な姿勢、
いわゆる「気・剣・体の一致」を心がけ、全身全霊を打ち込んで真剣勝負の心境で「行ずる」心がけが大切である。】
と全日本剣道連盟居合の解説書に明記されている。
「気」とは何か、気勢・気迫・気力・気合等いろいろの表現があるが、武道では「心や精神のはたらき」を言う。
宇宙は「気」で出来ていると言われている。
人間は呼吸によって宇宙の気を自分の体内に吸収して、それを自分のエネルギーとして外へ出す。
したがって呼吸を練ることによって「気」が表れることになる。
また、呼吸を練ることによって心が冷静になり姿勢が正しくなる。
「心」と「気」は密接に関連している。心の鍛錬は呼吸法であると言える。
剣道の呼吸法は「長呼気丹田呼吸」といって、
吐く息を長く、吸う息を短くする腹式呼吸で横隔膜を上下させることにより自律神経を刺激して、
副交感神経を働かせ心を落ち着かせる効果がでる。
即ち、心と気と呼吸は三位一体の関係にあると言える。
居合技を生かすのは、心であり、気であり、呼吸法である。
千葉周作が後世の我々に残し言葉「剣は瞬息、心・気・力の一致」。
(2008.2.7)