武道の力


2007年7月18日 会代表:田中弘文


   武道は「自ら武を成す」道でありそれによって身体を鍛え感性を磨く。 稽古をしながら考えていけば必ず疑問が出てくる。 人の考えで解決した気になるのではなく、自分の頭と自分の身体で対処する。 人間の頭は言葉でごまかすことができるが、身体感覚はごまかされにくい、だから自分の頭で考えたことを身体感覚で吟味する。 「自分を鍛え、自分を成長させる、自成の道」というのが『武道実践方法』である。

   居合の稽古は単に所作の順序を覚え、それをなぞる「練習」を重ねるだけのものではない。 したがって、どんなに立派な「解説書」があってもそれを見たり、読んだりしただけで 居合の業とそれを構成する理合いに通暁することなど、到底できるものではない。 そんな世界だからこそ{師}の存在が大切であり、理合の大事な所は、口伝として伝承されてきた。(松峯達男範士八段)

   武道を学ぶことの本質は、『自得』にある。どんな師匠についても結局は「自得」する以外に方法はない。
   伝統的な流派というものは自得すべき内容を秘めており、自得するための方法を伝えるから尊いのであり、 自分が本物の武を自得できるための手助けをしてくれるのが師匠である。

   柳生流に「三磨の位」という教えがある。

   習う→工夫する→鍛錬する

   生涯を通して向上できる方法を持たないものは武道ではありえない。

(2007.7.17)

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