
居合道大会に思う
2006年6月26日 会代表:田中弘文
6月18日開催された神奈川県居合道大会に町田居合道研究会から渡邉、加納、安西、黒崎、早川、津久井、私の7名が参加した。
大会に7名が出場する会に成長したことは誠に立派なことで嬉しく感じています。
成績は、無段:渡邉が準優勝、初段:黒崎3回戦敗退、二段:早川3回戦敗退、他の者は私を含め初戦敗退であった。
渡邉君の準優勝おめでとう、そして無念の敗退をした皆さんもご苦労様でした。負けた悔しさをこれからの居合道修行に活かして下さい。勝負ですから勝たなければいけません、しかし「負けて覚える居合かな」です。この悔しさをバネにして居合技術の向上に結び付けてください。
後日、反省飲み会の場で BLACK 君の質問「どうしたら学生に勝てるのか」、私は「学生は週に6日も稽古をしている、そして体力も一番ある年齢だし二段までの社会人は勝てない」と答えた。
しかし、これでは本当の回答ではない、無段から三段までの段位で社会人が居合道部の学生に勝つのは容易なことではない。なぜなら彼らは体力・筋力が一番ピークにある10代後半から20代前半の年齢で稽古も週5〜6日やっており、又各種の大会にも積極的に参加して場数を踏んでいる。学生居合の長所は動作が大きく、腕力もあり、速く強い切りがあり、形がきれいなこと。欠点は強く切ろうとするため上体に頼った切りと格好のつけすぎであろうか。したがって、学生居合とは質の違う緩急・強弱のある下半身中心の柔らかい居合の演武が出来るならば学生に勝てる。
稽古時間の少ないそして体力が弱ってくる社会人には学生居合とは質の違う居合稽古が必要だし、居合本来の道の追求が大切となる。即ち体幹から刀が振り出され、気迫のこもった切り、柔らかい手の内での刃筋の通った切り、そして業全体の間の取り方,対敵意識、丹田からの気攻め等だがこれらは長い年月の修練と工夫によって出来上がる。段位が4〜5段になると同じ修業年限でも稽古の量よりも質が大切となり、年齢と社会経験によっても居合の演武に大きな差が出てくる。居合に人間性が現れてくるのだ。六〜七段の高段者レヴェルになると個性と風格が備わった居合演武が求められる。ただ、稽古時間を多くとれば完成するものではなくまして教わったとおりに技を身につけるだけの稽古では居合技の向上は望めない。年月を経た技の工夫と修練が必要になってくるし日常の節制と筋力維持のトレーニングが大切になる。まさに居合道の修業に終わりはないのである。だから居合道はスポーツではない道なのだ。